先週末はベガルタの試合がなく、なんとなくのんびり過ごしてしまいました。
なにをしていたのかというと、映画を観に行きましたよ。
観に行ったのはイタリア映画、「ローマ法王の休日」です。
映画は前ローマ法王の崩御から始まります。
法王の崩御を受けて、世界中の枢機卿たちがヴァチカンに集まり、次期法王を選ぶコンクラーヴェという選挙をはじめます。
コンクラーヴェは全枢機卿の過半数の票が集まるまで続き、その間枢機卿たちは外に出るのは勿論、外部との連絡も一切たたれるという状況に置かれます。
話によると、年配で健康に心配がある枢機卿が免除されるそうですが、それにしても毎日缶詰になって延々選挙をするというのだから、話を聞いただけでも相当大変そうですよね。
面白かったのは選挙の最中の枢機卿たちの心の叫び。
政治家が首相や大統領になるのと違って、枢機卿たちは選挙の最中、
「どうか自分にはなりませんように」
とか
「わたしには無理です、神よ」
とか言っちゃうんです。
これには笑っちゃいました。
そういった中でようやく一人の枢機卿が法王に選ばれるわけですが、彼も例にもれず、自分にはこの大役は無理だと思うわけです。
しかしそこは枢機卿、そこに面白い論理があるんですよね。
彼は自分にローマ法王の務めをするのは無理だと感じつつも、その一方で、自分は既に法王なのだと確信しているのです。
なぜなら彼は仲間の枢機卿たちに選ばれ、かつ同時に神にも選ばれたのですから。
うーん、面白いと思っちゃいました。
しかし、そうは思いつつも、やはり彼は「法王」の重圧に耐えられず、ついに逃げ出してしまうのです。
そのあたりにはナンニ・モレッティ監督演じる精神科医が入り込んだりして、コメディタッチに描かれています。
キリスト教に身を捧げた枢機卿たちと無神論の精神科医との交流は、本人たちはごく真剣なのでしょうが、見ているこちらは噴き出したくなるような愉快さです。
この後の展開は割愛するので、興味のある人は是非観に行ってください。
ヴァチカンから逃げ出した法王が市井の人たちと交わっていくさまは、「ローマの休日」のアン王女を彷彿させるところもあって、愛らしいことこの上なく。
いやあ、面白い映画でした。
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