2008年10月アーカイブ

週末のセレッソ大阪対ベガルタ仙台の試合は観ましたか!?

ほんとうに素晴らしい逆転勝ちでしたね。

 

わたしは自宅でテレビ観戦をしていたのですが、この試合はまさにチームの総力を問われる試合となりました。

特に最近ベガルタには、怪我で戦線離脱したり、痛みをこらえて強行出場している選手たちが続々と出てきています。

そういうチーム状態の中で、普段はサブメンバーとしてチームを支える選手たちが活躍して、勝ち点3をもぎ取ってくれました。

 

その前の愛媛戦といい、今節のセレッソ戦といい、ベガルタはここでようやくチームとしてのこらえ強さと言うか、地力を発揮し始めましたね。

 

 

さて、セレッソ戦ですが、この試合では選手を多少入れ替えて臨みました。

負傷したナジソンに代わって、中島裕希が9試合ぶりの先発出場。

右のSBは菅井で行くか、一柳でいくか、監督も菅井自身も随分悩んだようですが、結局、大事をとって一柳がスタメン出場しました。

 

前半は11分に中島の美しいゴールで先制することが出来ました。

 

左サイドから中島が真ん中に入れたボールを、平瀬がキープしながら、マイナスの短いパスを出しました。

このとき、平瀬の周囲にはDFが三人ひきつけられており、その上、四人目も平瀬に行こうとしていました。

この、ほんのちょっと置くだけのようなボールを、走りこんできた中島が躊躇せずに蹴りこみ、ボールは弧を描いて、ゴールの右隅からネットを揺らしました。

まるで、漫画にでも出てくるような、素晴らしいループ気味のシュートでしたね。

ナジソンが途中加入して以来、メンバーとしてなかなか定着出来なかった中島が、エースとしてしっかり決めてくれました。

 

ところが、前半はこのあと、まったくいいところがありませんでした。

セレッソの自慢の中盤、香川と乾、そしてFWのカイオの三人に、中盤から後ろが翻弄されてしまいます。

 

この三人は、ずば抜けたパスセンスを持つだけでなく、動き出しが早い上、シュートやパスの精度が高い創造的なプレーをすることが出来ます。

うちの守備陣は、GKも含めて、彼らに完全に抜かれまくってしまい、その結果が前半終了時の3-1というスコアに現れてしまいました。

 

しかし、この試合ではベガルタの監督の采配がことごとく当たりました。

まず、後半頭からFW平瀬にかえて中盤に富田を配しました。

新聞の記事によると、この采配に対して選手たちはポカンとしたらしいのですが、それは観ているわたしにしても同じでした。

 

ところが、試合がいざ始まってみると、この富田が面白いように攻撃の基点になって、鋭いパスをどんどん前に出していくのです。

 

その上、中盤をスリーボランチにしたことによって、前述の香川と乾を捕まえるのが容易になり、彼らは殆どと言っていいほど、仕事が出来なくなりました。

 

セレッソ側の運動量が後半になって落ちたことも手伝い、ベガルタは本来のサッカーをすることが出来るようになり、まずはコーナーキックから中島のヘッドで一点返しました。

 

 

その後も関口のドリブルからの技アリ得点、そして、後半20分を残したところで投入された中原のヘッドで逆転と、

なんと前半終了時には3-1だったスコアをひっくり返し、3-4で勝利をつかんだのです。

 

 

セレッソとの直接対決に勝ったことで、わがベガルタは昇格を大きく引き寄せ、一方セレッソは、この試合に負けたことで昇格が果てしなく遠くなりました。

生憎(と言ってはなんですが)、同じ日に山形も試合に勝ったため、順位はまだ三位ですが、この調子で行けば、いつか自動昇格枠に入るのじゃないでしょうか。

 

でもそのためには、次の広島戦にまず勝たねばなりません。

広島戦は119日、宮城スタジアムで行われます。

普段よりもちょっと遠いスタジアムでの試合になりますが、チームをさらにサポートするためにも、是非とも一人でもたくさんの観客に足を運んで欲しいと思います。

わたしももちろん、スタジアムで観戦します。

 

 

ちなみに、宮スタまではユアスタからシャトルバスが出るようですが、これは別途にローソンでバスチケットを購入する必要があります。

みなさんも今日中に試合の観戦チケットとバスチケットを購入し、119日は宮城スタジアムでベガルタを後押ししたいですね。

先週末はリーグ戦はお休み。

そのかわり、天皇杯の第三回戦がありました。

ベガルタ仙台はホームでニューウェーブ北九州と対戦したのですが、2-0で快勝し、四回戦へと進むことになりました。

 

 

天皇杯はJ2リーグで昇格戦線を戦うチームにとって、リーグほど重要ではありませんが、

今のベガルタにとっては、大事な一戦となりました。

というのも、前節ヴァンフォーレ甲府戦でFWの平瀬とSBの田村が負傷したからです。

 

平瀬は不幸中の幸いで、全治三週間の怪我で済みましたが、田村に関しては今シーズンの復帰は絶望的です。

二人ともスタメンとしてチームに大きく貢献してくれていただけに、彼らの離脱はチームにとって大きな痛手です。

この二人に代わる選手を選ぶのが、つまり天皇杯の試合の大きな目的の一つでした。

 

ニューウェーブ北九州戦はそういうわけで、色々と選手たちを試したいところでした。

 

スタメンに選ばれたのは、トップの主力選手を抜いた若手中心のメンバー。

注目のSBには、右に田ノ上、左に磯崎が入り、トップには中島と中原が入りました。

 

 

試合内容としては、ミスが多いながらも、全体的に仙台主導権で進みました。

前半に中島が左サイドから上がったクロスにボレーであわせてゴールを決め、良い時間帯に得点することが出来ました。

といっても、これ以降は後半ロスタイムに田ノ上が得点するまではノーゴール。

チャンスの多さを考えると、ちょっと物足りない気もしますが、まずはFWの中島が得点したことは評価出来るのではないでしょうか。

トップでナジソンと組ませる上で、まだまだ足りない部分はありますが、とりあえずは監督にアピールできたという感じです。

 

 

SBに関しては、去年スタメンで出場していた敬太と田ノ上から選ぶと言う感じなのでしょうが、

二人とも持ち味が違うので、決定するにはまだ時間がかかるかもしれません。

どちらにしても、この二人の実力はすでに十分わかっているし、どちらが選ばれるにしても、大きな戸惑いはないだろうという意味で、それほど心配はないと思います。

監督は「あと一週間みっちり練習しなきゃ駄目だな」と言っていますが、少なくとも守備面で敬太は十分やれることがわかったし、田ノ上も得点したことで、攻撃力の高さを見せることが出来たのではないでしょうか。

 

 

ところで、ニューウェーブ北九州には、かつて仙台でプレーしていた藤吉信次選手が在籍しています。

この天皇杯の試合でも、スタメン出場で活躍していました。

 

仙台を離れてしばらく経っていますし、30歳を越えた現在も現役でサッカーを続けているというのは、ほんとうに素晴らしいことだと思います。

仙台のサポーターもそんな藤吉に対して、惜しみない拍手と応援を送り、試合後には、かつての藤吉のチャントを歌うなど、感動的な場面がありました。

こういう風に、一度でも仙台に関わった選手たちが、ユアスタに帰ってくるたびに、「やっぱり仙台はいいなあ」と思ってもらえると、サポーター冥利に尽きるというものです。

藤吉には、出来るだけ長く現役でプレーして欲しいですね。

 

 

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