昨日、映画館で「チェ、28歳の革命」を観てきました。
タイトルから分かるように、この映画は、アルゼンチン出身の革命家、チェ・ゲバラの人生を描いたものです。
スティーブン・ソダーバーグが二部作で描く革命家の人生は、世界中のどこでも目にする「ゲバラ」のヒロイックな肖像からはかけ離れた、壮絶かつ愛に満ちたものでした。
そもそも、彼が革命家としてキューバのフィデル・カストロに賛同したのは、学生の頃に友人と南米横断旅行をし、そこで貧困と弾圧に苦しむ民衆の姿を見た経験をしたからだと言います。
作中ゲバラがジャーナリストに、
「革命家として必要なことはなんですか」
と質問されたとき、
「愛だ」
と答える場面は、いかにも象徴的で、その「愛」を貫くために選んだ彼の人生が、ゲリラ戦の連続となったのは運命の不思議としかいいようがありませんが、
彼と彼の仲間たちのおかげでキューバは独立を果たすことが出来ました。
二部作の前編である本作は、ゲバラが革命家になったばかりの頃から、キューバ独立をはかってハバナまで戦い続ける時期を描いています。
一方、後編である「チェ 39歳別れの手紙」は、キューバ独立後に、フィデル・カストロと別れてから死ぬまでの、チェ・ゲバラの人生を描いています。
ドキュメンタリー調に撮影された、この二部作は、娯楽作というには、少し手ごたえがありすぎるかもしれませんが、興味のある人はぜひ観にいってください。
それにしても、今年は一月から面白そうな映画が目白押しで、今から待ち遠しいです。
映画をたくさん観るのも、サッカーのオフシーズンの大きなたのしみですね。